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存在だいすきクラブ

強い気持ち

2017-03-28の日記

くもりときどき雨。灰色の空。くすんだステンレスの板みたいな色。寒くはない。

 

夢。音楽関係だった気がする。くわしいことはわからない。

 

本を読みながら眠り、昼前に起きる。チョコレートをたべて外に。そばを食べて臨海部へ説明会にいく。重い空の色で、なんだか説明会に行きたくなくなったのでベンチに座って川を見ていた。きれいとは言えない川で、油のようなものが隅に集まっている。少しにおいもする。犬をつれたおじさんが何人も横切っていく。ビル群がみんな灰色になっている。自動販売機がニュースを移している。

 

暇になってきたので結局説明会に顔を出す。ふつうの説明会。

 

質問コーナーで気になること。まず「きちょはな感謝」を言うかどうか。「貴重なお話ありがとうございました」というやつ。二点目。「○○大学の××です」というかどうか。僕は両方言わないようにしている。カッコつけだからです。ただし感動したりびっくりしたりしたらそれを言う。大学とかは言わない。みんなどういう気持ちなのだろうか。分からない。自然体で、というのがよくあるオススメだけれど、それは自然体で大丈夫なひとがそう言えるだけの話だろう。イスから立ち回って後ろで側転の練習とかをしてもいいわけではない。それが自然でも。

 

自然体の逆は人工体なんだろうか。養殖体かもしれないし、わからない。きっと自然体のほうが高いんだろう。僕の右足は人工体です。自動運転車〈オート・オート〉のバグで轢かれて……

 

帰宅ラッシュを避けるために喫茶店へ。(帰宅ラッシュが北クラッシュに変換された)僕はカフェインレスのコーヒーに豆乳を入れる。代用品の代用品というか、ぜんぜん本物じゃない飲み物だ。エントリーシートを書く。明日と明後日締め切りのがある。やる気はない。

 

そもそもやる気なんてものはない。やれば出てきたり出てこなかったりするけれど、やる前にやる気があることはない。というのが持論です。手を着ける。窓から大量のサラリーマンのひとたちを見る。だいたい顔が豆腐みたいに無が張り付いている。非常口のサインが見える。詩情がないなあと思ったのを思い出した。

 

詩情とはなんですか? わからないけれど、感傷には近いかもしれない。夏の終わりのプールサイドに転がる死にかけのセミ。あるいは海に降り続けては深い青に溶けていく雪。バスが来ることはない停留所。どこまでも流れる川。これらはどっちだろう。どっちでもないかもしれない。

 

出身地の町の近くには昔サナトリウムがあったらしい。海と山しかないから適切な位置なんだろう。いまは老人ホームになったと思う。船でしかいけない場所で、いまは立派な、立派だけれど時間から取り残されたように錆びている橋がかかっている。でもとくに行く用事があるような場所ではない。むかし反乱があって、住んでるひとのほとんどが死んだ。僕はそういう場所には生まれなかった。僕の町は体制側についた。先祖もそうだっただろう。

 

サナトリウムへの憧れというよりも、社会から隔離された、何かしら不穏で、しかしやるべきことは労働ではない場所に行きたい、というのが正しい説明だとおもう。しかも罪悪感がないやつ。ないだろうなあ。

 

書きたいことがなくなってしまった。経済力をつけて、行きたい場所にいけるようにしたいなあ。山奥とかに行きたい。人に出会わない場所に。東京から電車やバスに乗っても、人がいる場所にしか行けない。人と会わない場所で思い切り鼻歌を歌いながら歩きたい。ぜったいに孤独になれる場所に。