存在だいすきクラブ

強い気持ち

2017-07-12の日記

ひと掬いいくらの人間たちが神輿を担いでいる。彼らは目を交わし合っている。僕はパソコンを再起動している。更新プログラムが走る。彼らが通り過ぎていく。追いかけるか迷う。僕は更新プログラムの終わりを待つ。彼らの声は遠く遠くに過ぎていく。太陽が沈み、また登る。僕は更新されない画面を見ている。

 

僕は高く積まれた本たちを見ている。ホコリが砂のように積もる。そいつらは高くなる気がする。ホコリと砂と雨が落ちてくる中で、僕はずっと望遠鏡を見ている。何か映らないかとハンドルを回し続けている。砂は僕の足を埋めていく。

 

空腹で目が覚め、空腹でまた眠る。汗が布団に染みていく。太陽が出ていては星は見えない。僕はまた眠り、電車が眠るころに起きる。暗すぎても星は見えない。画面はまだアップデートを終えない。

 

風は街を起こすには足りない。熱はパソコンを壊すには足りない。無さえ僕を殺しきれない。

 

スマートに行こう、と彼らが叫んでいる。耳を塞ぐ腕はもうない。彼らが階段を登ってくる。日差しがセミを殺し始める。彼らはドアの前にいる。

 

僕は洗濯物を干す。シワを伸ばし、服で空気を叩いて、広げる。サクランボを摘むように選択バサミではさむ。ここにはクールもスマートもない。手順と湿気だけがある。あとは風と日差し次第だ。洗濯物干しにフェイクもリアルもない。過程と成り行きだけ。僕は雲の動きを見ている。

広告を非表示にする