存在だいすきクラブ

強い気持ち

2017-07-23の日記

曇り。少し雨がパラつく。首筋に落ちる雨粒が冷たい。

 

肉体労働をする。肉体を使わない労働があるのか、という話だけれど、全ては程度問題だ。肉体を使った。

 

休憩が多いので考えごとを続けるヒマがある。でも「はい、考えてください」と言われると考えるのは難しい。けっきょくのところお気に入りの曲を脳内で再現してみたり、人生の見通しを建てようとしてみたりといったてんで不思議じゃないことに時間を使う。

 

労働は福祉ではないかとの考えが頭にさっとやってきてさっと過ぎ去る。誰でもできる、生産性のカケラもない労働をやっているとそんな気持ちにもなる。誰かの役に立ちたいとか、時間を潰したいとか、個人のそういう欲を満たすために人間集団ぜんたいが調整して仕事を吐き出してくれる感じだ。

 

穴を掘って埋める作業は、穴を掘ることと穴を埋めることとの時空間の隔たりが大きければ大きいほど意味のあるように思えてくる。ここの隔たりを大きくし続けるために社会がある気がしてくる。

 

意味との連続だとか、意味と触れ合ってる気がするためにどうすればよいか。

 

先日、横須賀の廃墟に行った。人の営みが自然に負ける姿は美しいけれど、いちばん意味との近さを感じたのはスズメバチとの遭遇戦だ。死がチラつくとシャキッとする。ハイデガーはこの辺をそれっぽく言うのがうまい。

 

神秘体験やリアルやファンタジーを諦めた世界で、僕たちはスズメバチやムカデと戦ったり手首を切ったりする。UFOは空から消え、人間たちに爬虫類の陰謀を探す。

 

とにかく日々を進める。洗濯物も溜まっている。憂鬱の気配もない。財布の中身もない。